経理業務で何かしらの課題を抱えている会社も多いのではないでしょうか？そんなとき経理業務のアウトソーシング（経理代行）をうまく利用すれば、経理業務に関わる問題から解放されることも可能になるでしょう。今回は、経理業務のアウトソーシング（経理代行）について解説します。
会社で必要となる主な経理業務
会社で必要となる主な経理業務には次のようなものがあります。
・現金預金の出納管理
・経費精算
・記帳（会計ソフトへの入力）
・給与計算
・得意先への請求、入金管理、支払い督促
・仕入代金や経費の支払
・源泉所得税、住民税特別徴収分の支払
・年末調整、給与支払報告書の提出
・税金の申告と納税
・事業報告書などの会社法に基づく書類の作成
・月次決算、経営管理資料の作成
これらは法律などで期限が決められており、必ず期限までに完了させる必要があります。
経理業務は専門性が高く、作業量も多い上にミスも許されないため、多くの経理部門で何かしらの課題を抱えているのではないでしょうか。
よくある経理業務の悩み
よくある悩み1：繁忙時期の残業が多くなる
限られた人員で対応するため、繁忙時期は残業が多くなる傾向にあります。
働き方改革に取り組む企業が増えている昨今、残業が多いという労働条件の悪化は、離職にも繋がりやすくなりますし、新規の採用も難しくなります。
よくある悩み2：ミスが多い
専門的な知識が必要でミスが許されない経理業務ですが、十分なチェック体制を構築していないと、ミスが起きてしまう可能性があります。
よくある悩み3：経理業務が属人的になりやすい
経理業務はわかる人に任せてしまいがち。「××の業務のことは○○さんにしかわからない」という業務が属人化した状態になりやすいといえます。業務の属人化が起こると、様々な問題が発生します。
業務が属人化したときの問題点については、こちらの記事を参考にしてください。
（みんなの経理部）属人化している経理業務の問題点とその対応方法
よくある悩み4：退職で引継ぎに困る
退職があった際には、代わりの人材を採用・育成・業務の引継ぎを行わなければなりません。また、経理業務が属人的になっている場合、担当者が急に退職することになると、その業務を継続することが難しくなります。
よくある悩み5：経理人材の採用ができない
近年は経理人材が不足しており、求人を出しても希望に沿った人材を採用することが難しい状況です。特に前任者の専門スキルが高いほど、同等の人材を見つけることが難しくなります。
経理人材の不足については、こちらの記事を参考にしてください。
経理業務に困ったときのアウトソーシング（経理代行）とは？
経理業務のアウトソーシング(経理代行）とは？
経理業務のアウトソーシング（経理代行）とは、経理業務の全部または一部を外部に委託することで、BPO（Business Process Outsourcing）ともいいます。。専門のアウトソーシング会社や会計事務所などに委託することができます。
続いて、経理業務のアウトソーシング（経理代行）のメリットやデメリットについて見ていきましょう。
経理業務のアウトソーシング（経理代行）のメリット
経理業務のアウトソーシング（経理代行）の主なメリットは次のとおりです。
メリット1：コスト削減できることも！
経理人材を自社で直接雇用するとき、直接人件費だけでなく間接費もかかっていますから相当のコストがかかっています。専門性の高い人材であればあるほど、そのコストも高いものとなるでしょう。
アウトソーシングをうまく活用することによって、コストを削減することができる場合があります。
こちらの記事も参考にしてください。
（みんなの経理部）経理業務のアウトソーシング（経理代行）でコスト削減は可能になる？
メリット2：採用や育成が不要！退職があっても困らない
経理人材が退職したときの、採用、育成、業務の引継ぎが不要となり、管理者の負担を大きく減らすことができます。
メリット3：不正防止になる
経理業務を特定の人に長期間任せていると、横領などの不正が起こるリスクがあります。
経理業務をアウトソーシングすることによって、不正が起きないようにすることができます。
メリット4：労働環境が改善できる
残業時間の削減が可能となります。労働環境が改善され、離職率の低下を期待することができます。
経理業務のアウトソーシング（経理代行）のデメリット
経理業務のアウトソーシング（経理代行）の主なデメリットは次のとおりです。
デメリット1：人が育たない、ノウハウがたまらない
メリットである採用や育成が不要になるという反面、自社にノウハウが蓄積されず、人が育たないという状況に陥る可能性があります。
デメリット2：失敗するリスクがある
経理業務のアウトソーシング（経理代行）は便利なサービスですが、実際に始めてみると、うまくいかないこともあります。
アウトソーシングの契約をする前に、信頼できて安定的・継続的にサービスを提供できる会社かどうかを見極めることが重要です。
デメリット3：情報漏洩などのリスクがある
経理業務のアウトソーシングをすることとなった場合、外部であるアウトソーシング会社と情報のやりとりを行う必要があります。
社内で業務を行う時と比べて、情報を共有する範囲が広がり、やりとりも増えるため、情報漏洩が起こる可能性は高まります。
このようにメリットとデメリットがありますので、自社のニーズやメリット・デメリットを比較して、経理業務のアウトソーシング（経理代行）を行うかどうかを検討するとよいでしょう。
経理業務のアウトソーシング（経理代行）のメリット・デメリットにつてはこちらの記事も参考にしてください。
（みんなの経理部）経理業務をアウトソーシングするメリット・デメリット
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まとめ
経理業務のアウトソーシング（経理代行）について解説しました。ベンチャー企業から上場企業まで、経理業務のアウトソーシング（経理代行）は経理業務に困ったときの有効な解決策の一つです。活用を検討してみてはいかがでしょうか？
